税務コラム

「103万円の壁の高さはいくらが適正なのか」:基礎控除の意味と適正額を考える

税務情報

本日は令和6年12月20日。今年もあっという間の一年であったが、この一年の大きな出来事の一つに、先日の衆議院選挙での与党大敗が挙げられるのではないだろうか。今まで好き放題にこの国を牛耳ってきた官僚お抱…

「簡易課税制度は必要か」:魑魅魍魎化した現在の消費税法に思う

税務情報

昨年の10月にインボイス制度が開始し、消費税の仕組みについて解説する機会が増えた。消費税法が施行されて36年、驚くほどにその仕組みは一般の国民には認知されていなかった。 消費税は間接税。間接税とは納…

「みなし解散とは」:会社を廃業するにもカネがいる!ただし、抜け道も。

税務情報

最近は、創業による会社設立の相談を受けることが7割、残りの3割は事業の廃止に伴う廃業の相談である。開業して20年になるが、廃業の相談の頻度が高まっているとは思う。 会社の廃業は、具体的には「清算…

「最低賃金1,500円は実は1860円」:最低賃金の引き上げは、解雇規制の一部撤廃と公正取引法の一部適用除外とセットで

経営

選挙が終わった。軒並み野党は最低賃金を時給1,500円にすると叫んでいた。物価高に応じて給料も上げるようにしたいらしい。しかしながら、物価高は消費者だけではない。企業も同じである。企業にすれば、原材料…

本当の“節税”とは:保険やコンテナ、航空機リースの節税妥当性と当職が考える本当の「節税」

税務情報

2019年2月14日、国税庁により「返戻率が50%以上の保険商品について課税方法を定めて通達を見直す」との発表があり、保険業界では「バレンタインショック」と言われているが、通達改正により節税保険商品が…

「人は話し方が9割」:永松茂久氏の講演を聞いて

経営

昨日(令和6年8月22日)名古屋で、「人は話し方が9割」の著者、永松茂久氏の講演を聞く機会があった。 講演の内容は同書を読んでいただければと思うが、私が強く印象に残った部分をここに記載させていただく…

「事業承継」雑感:事業承継問題は還暦前に着手を!

経営

事業承継の問題が叫ばれて久しい。 中小企業庁によれば、経営者の平均年齢は約67歳、その約50%に後継者がいないとのこと。 弊社の顧問先にも、その類に入る会社があったが、先日他人承継が決まった。…

ホステスの報酬(個人事業主)扱いには要注意を!:事業主ホステスは東京と大阪以外にはいない?

税務情報

年金財政の将来が暗いと言われ久しい。その対策として、数年前から社会保険の適用範囲の拡大がされている。 弊社においても「従業員5名以上の士業事務所は社保強制加入」という2022年10月からの改正?によ…

医療費控除(通院費):医療費控除における通院費の範囲について

税務情報

弊社の顧問先ではないが、ある納税者が医療費控除を失念していたとして、通院にかかった高速道路利用料、ガソリン代等を医療費控除額に追加計上した更正の請求を平成30年から令和2年分の申告につき行ったが、課税…