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駒澤大学陸上競技部監督 大八木弘明氏の講演をきいて:“これでいいか”は衰退の始まりである

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先日、事務所のメンバー5名で、あんしん経営をサポートする会の主催する講演会と懇親会に東京まで出かけてきた。

講師は、箱根駅伝で駒澤大学を常勝校に育てた大八木弘明監督で、多くの学びのある講演会であったが、最も印象に残ったテーマが「驕りが衰退を招く」ということだ。

最近では自民党の裏金問題が継続報道されているが、一般事業者でもBIGMOTOR、小林製薬、ダイハツ等、記者会見でトップが謝罪するシーンはこの1年間でも上げればきりがない。

原因となっているのは、組織がある意味“成功”をおさめている時のトップの「驕り」や「思い上がり」が、現場の声に対して鈍感になりがちになるという、組織の生理ともいうべき現象が起きていたことにあるのではと推察する。

我が身を振り返っても思い当たる節は残念ながらある。

駒澤大学は2000年に箱根駅伝に初優勝をして、2002年から2005年まで4連覇、2008年に6回目の優勝をして、13年を経て2021年に7回目の優勝をしている。

この13年を振り返り、大八木監督は「過去の実績の上に胡坐をかき、これまでと同じやり方でいけば結果はつい来るはず、という驕りが心に生まれてしまった。

これが大きな落とし穴になった。」とコメントしている。

ここに主な要点を整理しておく。

第一に、高校時代に主な成績を残していない生徒たちと箱根駅伝で優勝したいと入学してきたエリートランナーとを同列に扱ったこと。

これはエリートではないランナーの相次ぐ故障を招くことになった。

第二に、優勝経験や優勝せずとも上位入賞してきた過去の実績から、「これくらいの練習でいいだろう」という達観した気持ちが出てきてしまった。

生徒の細かい変化に鈍感になっていた。

第三に、学生スポーツの宿命である、選手が絶えず入れ替わるという環境の中、選手の入れ替わったチームをみて「今年は無理かな」と戦う前から諦めていた年もあった。

第四に、選手が入れ替わって、チームは毎年変化しているにもかかわらず、トップになれない年も「仕方がない」と自分のやり方の反省をしていなかった。

チャンスがあれば必ず勝つという執念を発揮できていなかった。

といったところである。

やはり、組織のトップである者の目標達成に対する情熱は欠かせない。

情熱こそが現場に向き合う原動力となり、それが現場に熱として伝わり成果を導くことになる。

大いに反省させられる講演であった。

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