昨日(令和6年8月22日)名古屋で、「人は話し方が9割」の著者、永松茂久氏の講演を聞く機会があった。
講演の内容は同書を読んでいただければと思うが、私が強く印象に残った部分をここに記載させていただく。
永松茂久氏、そして「人は話し方が9割」という著書について、恥ずかしながら私は何も予備知識が無かった。
永松氏の詳細についてはググるなりしていただければと思うが、チームビルディングには素晴らしい知見をお持ちのようであった。
だから、著書が「令和で一番売れた自己啓発本」ということになっているわけであるが、同氏の人心掌握術は数多くの失敗に基づくものであり、その失敗事例は私だけでなく誰しもが同様の経験をしているように思えた。
失敗から得た教訓として、永松氏は人の基本的本能を以下の3つにまとめている。
≪人の3つの本能≫
①人は誰もが自分に一番興味がある
②人は誰でも自分を理解して欲しいと思っている
③人は誰でも自分を理解してくれる人を好きになる
①と②を前提にすると、人が共通してする過ちは、自分の興味のある話を、相手に理解してもらうために、延々と話したがるということ。
それを受けて、③を前提にすると、人の話を頷きながら黙って聞いてあげることのできる人は好かれやすいということになる。
「ねえ、人の話を聞いているの?」ということを女性に言われたことのある男性は多いかと思うが、これに対し「聞いているよ、〇〇ということやろ?」と返答しても女性は納得しない。
これは、女性は「話」ではなく「感情」を聞いてほしいと思っているそうだ。
話の内容を理解しても感情に共感しないと、その女性の話を聞いたことにはならないのである。
なので、悩み事を相談されて返答しても相手は納得するどころか逆切れされるという、男性にとっては意味不明なリアクションをされることになる。
永松氏のベストセラーのタイトルは「話し方が9割」であるが、実は「聞き方が9割」なのだそうだ。
黙って、笑顔でひたすら頷く。
これで組織力は格段に向上するとのこと。
興味のある人は永松氏の著書を手に取られてみては。