昨日、㈱植松電機の植松社長の講演に参加した。
同氏は現在北海道にてロケットを発射させる事業を展開されており、日本だけでなく世界中の宇宙産業の会社と取引をされている会社の社長だ。
日本に宇宙産業などなく、ロケットなど東大を卒業しなければ自製できないと言われていた中での挑戦に次ぐ挑戦の末、現在の地位を築かれた。
このコラムでは、同氏が言われていたことを、メモをもとに振り返る。
①リーダーの責任とは
リーダーの責任とは、やり遂げること、にある。決して謝罪や腹切りにあるのではない。
②リーダーの資質とは
・リーダーの資質とは、過去の常識にとらわれない前向きな人。
・自分の夢を誰にでもたくさん話すことができる人
・経験則から「どうせ無理」と考える人はNG。むしろ無理と思えることを克服した人と懇意になり壁を乗り越える努力をする人がもっとも成功しやすい。
・そのため、「ちゃんとしようとする」人は人に弱みをみせることができない、ないし人を頼ることが下手なため、孤立しがち。人が付いてこない。
③理想の組織とは
・「相談」「お願い」「感謝」で組織は回せる
・ピラミッド型の軍隊的組織は最悪
命令により動く組織は、末端のスタッフに命令に対しての絶対服従が習慣として身についてしまい、やがて思考停止を招く。せっかくの人的資源が活かせない。
・クルーリソースマネジメント(CRM)が理想
※CRM:安全な飛行、航行のため利用可能なすべてのリソースを有効活用するという考え方
④ 受験勉強の罪と罰
・過去の常識を押し付ける。
・勉強ができる人は嫌なことを我慢できる人という根強い価値観が生まれた。
好きな勉強をして学校の成績が悪い人が非難されてしまう(植松社長)。
・将来の夢を聞かれたとき「ロケットを作る」と学校の教師に伝えたら、「東大に行かなければそんなの無理」と言われた。しかし、東大に行かなくてもロケットが作れることを証明した。教師の一言で夢をあきらめなくてよかった。
・画一的な教育、特に個性を認めない環境の中では、生物学的に力による優劣しか認められず、それがいじめの温床となっている。
・画一的な勉強にはお金がかかる。その多額の教育費が少子化の原因となっている。中国では塾や家庭教師という受験産業が禁止され、少子化を本気で止めにいっている。
以上、簡単にまとめさせていただいた。同氏の講演はYouTubeにもあるため興味のある方はご覧ください。